商務部(商務省)の沈丹陽報道官は15日の定例記者会見で、上半期の消費や対外投資などの商務運営状況を説明した。
沈報道官は、「現在の観点からみて、中国は対外貿易の競争でこれまでほど強みをもっておらず、特に価格やコストの面での強みはほぼなくなった。ここ数年、労働力や土地などの生産要素のコストが上昇を続けたのにともない、中国の輸出製品が伝統的にもっていた強みが弱まったが、対外貿易の発展には引き続き有利な条件がたくさん備わっている」と述べ、主な強みとして次の3点を挙げた。
第一に、中国には引き続き総合的な競争上の強みが備わっている。インフラの充実、完全な産業チェーン、労働力の質の高さだ。
第二に、中国は一連の国際競争力を持った産業・企業を生み出した。中国の通信、電力、地下鉄・都市鉄道などの大型プラント設備は独自の知的財産権を有し、価格や技術の面でもはっきりとした強みをもっている。民間企業は競争力が強まり、世界貿易機関(WTO)加盟後の年平均増加率は対外輸出の平均増加率を18.4ポイント上回り、中国の対外貿易で最も活力に富み、最も輸出の潜在力を備えた市場主体になったといえる。
第三に、国は対外貿易の安定的増加と構造調整を促す政策・措置を相次ぎうち出し、企業に向けて良好な政策的環境と発展条件を作り出した。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年7月16日