甘粛省敦煌市にある仏教遺跡・莫高窟は8月1日より、完全予約制と人数制限を実施する。
敦厚研究院莫高窟デジタル展示センターの李萍センター長は取材に答え、「これまで長期にわたり、一時期に観光客が集中することが、長い歴史を持つ石窟にとって脅威となってきた。洞窟に『休息時間』を与え、観光客の体験をより良いものにするため、敦煌研究院は4年をかけて、『デジタル敦煌』を中心とする『莫高窟デジタル展示センター』を建設した。7月15日より試験的に営業を開始しており、8月1日に正式にオープンする」と述べた。新華網が伝えた。
李氏によると、8月1日以降は完全予約制を実施し、事前に予約した観光客のみが見学できる。予約とチケット購入・支払はいずれもインターネット上で済ませることができる。観光客はまず、莫高窟デジタル展示センターを訪れ「デジタル敦煌」を体験、敦煌文化を理解した上で、実際に洞窟を見学することで、遺跡に対する理解をより深めることができる。また、8月1日からは人数制限も実施され、10年あまりのモニタリングと分析に基づき、莫高窟の1日あたりの観光客数は最大6千人に制限される。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年7月17日