2014年7月30日  
 

中国の夢健康知恵袋 企画集 日本からニイハオ!

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大学で教えながら帰国華僑を手伝う郭強さん (2)

人民網日本語版 2014年07月29日13:57

■卒業して日本で就職 仕事で知った文化の違い

――修士を卒業後、日本で就職されましたが、仕事環境の印象はどうでしたか。

 91年に修士を卒業した時、周りのほとんどの学校仲間は日本で就職し、何年かの仕事の経験を積むことを希望していました。私も、日本企業に入ることを決めました。この時になって初めて、文化の違い以外にも、中国人と日本人では多くの違いがあることに気付きました。当時、私はまず松下や日立などの大企業に入りたいと思いました。やはり知名度が高い企業に入りたかったのです。しかし面試まで行って相手が中国人だとわかると、日本人しか雇うつもりはないと直接言われることがしばしばありました。

 私は結局、親戚や友人の助けを借りて、日綿商社という中日貿易を中心とした会社に入りました。日本人の給料が高いので、中国人を雇いたいというニーズがあったのです。同社は主に、生地をまず中国(北京)に運んで加工し、もう一度日本に送って販売していました。この仕事は大阪市ではなく、京都の久美浜にあり、同地に工場を持っていました。日本の仕立て工場はこの頃にはすでに坂道を下り始めていました。若者はこの仕事に就くのを嫌がり、ベテランは目も悪くなり、手足も機敏でなくなっていました。そこで彼らは中国人留学生を受け入れ、仕事をしながら火曜と木曜の午前に技術を学ぶというポストを設けていました。私はこの工場で3年余り働きました。

 日本人は仕事面の要求は厳しいですが、生活面では私達にとてもよくしてくれました。毎週末になると、総務科の人が私達を乗せて車で周辺の町に行き、買い出しをしました。夏になると海に泳ぎに連れて行ってくれましたし、お盆には神戸や奈良、大阪に旅行に行きました。

 私は日本で4年学び、9年働き、合わせて13年滞在しました。日本人の多くは人に対して親切でした。

――中日両国の間でどんな文化の違いを感じましたか。

 印象深いのは、日本人が作法や姿勢にとてもこだわりがあるということです。私が就職した会社の総務部長は、中国人の仕事の作法にも厳格な要求をする人でした。中国人は普通、ミシンを片足で踏むのに慣れていますが、日本のやり方に従って中国人の従業員も両足で踏むことが求められ、厳しい管理がなされていました。生活面では、日本人女性は床に座る時、あぐらをかくことが許されず、正座をしなければなりません。中国人は最初、これに慣れるのが大変ですが、郷に入っては郷に従わなければなりません。椅子に座る時も、女性は足を開いて座ってはならず、足は閉じなければなりません。日本では座る姿勢にも立つ姿勢にもこだわりがあります。

 

久米教授と卒業パティにて


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