2014年7月30日  
 

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大学で教えながら帰国華僑を手伝う郭強さん (3)

人民網日本語版 2014年07月29日13:57

■帰国して起業 大学で教えながら帰国華僑を手伝う

――留学と仕事で日本に13年滞在してから帰って来られましたが、帰国後はどのような仕事をなさって来られましたか。日本との関係は深いですか。

 私は2000年初めに帰国しました。日本では9年働き、3つの会社での仕事を経験し、様々な収穫を得ました。最後の会社は衣類加工の会社で、中国出張の機会が多く、北京が急速に発展するのを目にして、帰国を決心しました。しかし帰国してから準備不足だったことに気付きました。

 私は帰って来た時にはすでに44歳でしたので、会社に入ろうとは考えず、パソコンや衣類を扱う会社を起業するつもりでした。ですが経験不足のため、2年後に諦めることとなりました。その後、人づてで北京聯合大学で教えるようになり、現在は准教授職にあります。また北京郵電大学と北京工業大学の客員教授も務めています。私が教えているのは電子技術が中心で、日本の物流についても講義しています。

 日本の友人とは帰国後も葉書や電子メール、電話のやりとりをして、連絡を取っています。東日本大震災の発生後は、日本の友人に電話をして安否を確かめました。2004年からは、北京市華僑連合会日本帰国華僑親睦会の手伝いを始め、先輩世代の帰国華僑の人々を手助けしています。

 現在は、大学で教えながら、帰国華僑親睦会の仕事もしています。親睦会の仕事はそんなに多くはなく、会報を発行したり、親睦会の年会を開いたりといったものです。帰国華僑親睦会は、前の世代の帰国華僑が中心で、1950年代、60年代に船で帰国した人々がほとんどです。船上の1カ月余りで親しくなり、帰国後も北京で活動する人が多かったので、さらに親睦を深めるようになりました。今も数百人が親密な関係を保っています。

秋葉原で

■共通点の多い中国と日本 留学に最適

――日本留学を希望・準備している学生にアドバイスをお願いします。

 中国人学生にとって日本留学は好ましい選択だと思います。中国と日本は隣り合っており、漢字文化も共通していてとても便利です。新聞を開けば、読み方がわからなくても大体の意味はわかるでしょう。路上の案内板も漢字ですから、外出して交通機関を利用するのも簡単です。

 生活面では、日本の飲食は「生、冷、少」が特徴ですから、生の魚を食べたり、冷たい水を飲んだり、食事の量が少ないのは覚悟しておいた方がいいでしょう。自炊するのもいいと思います。日本のエンゲル係数は高くなく、生活費の支出もそれほど高くはありません。例えば、日本のパンは大体人民元で8、9元くらいですが、中国でも質の高いパンは同じくらいします。自炊すれば生活費も抑えられます。

 日本で高いのは家賃ですが、国公立大学や大学院に入れば、奨学金申請のチャンスはたくさんあります。また日本の国公立大学の学費は、米国や英国と比べると安く、学費の減免を申請するチャンスもあります。

 学業面では、日本の大学の先生は学問に対してとても厳格です。学生は、どの課目も努力して勉強しなければならず、おろそかにすることは許されません。でも皆さんが努力すれば、どの課目もきちんと修められ、きっと成果を上げられることでしょう。(人民網記者陳建軍/編集MA)

「人民網日本語版」2014年7月29日 

>>日本留学帰国者インタビューシリーズ


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