米SFアクション映画「トランスフォーマー4」の中国での上映が28日、終了した。興行収入は19億6800万元(約324億7000万円)。中国の映画史上最高額で、歴史に新たな1ページを加えた。東南快報が報じた。
ただ、同作品が「史上最も稼いだ映画」になったわけではない。統計によると、同作品の投資利益率は、興行収入10億元(約165億円)以上の中国国産映画とは全く比にならない。
興行収入10億ドル突破へ
同作品は、6月27日に米国と中国で同時公開となって以来、10日間で、「アバター」(2010年)が打ち立てた興行記録2億2219万ドル(約222億円)を破るなど、記録という記録を塗り替え、中国で史上最も大ヒットした映画となった。
中国では上映が終了したものの、ワールドカップ2014ブラジル大会(W杯)が開催されたこともあり、欧洲やラテンアメリカでは、時期をずらして封切られたため、現在でも上映中だ。メキシコやブラジル、ドイツの興行収入は現在、それぞれ3010万ドル(約30億1000万円)、2220万ドル(約22億2千万円)、2410万ドル(24億1000万円)となっている。
同作品の世界興行収入は28日の時点で、9億6600万ドル(966億円)となっており、海外メディアは今週中に10億ドル(約1000億円)を突破すると見込んでいる。うち、上映が終了したとはいえ、中国市場が最大の貢献をしている。