6月27日に米国と中国で同時公開された米SFアクション映画「トランスフォーマー4」の中国における興行収入が20日の時点で、3億ドル(約300億円)に到達した。中国映画史上で、3億ドルを突破したのは同作品が初めてで、歴史に新たな1ページが加わった。また、3億ドルという数字は、国・地域別の今年の興行収入でも最高記録で、中国はまさに「世界一」に。胸を張れる数字となった。半島晨報が報じた。
中国初の3億ドル越え
同作品の興行収入は、公開から3日間だけで6億元(約99億円)に達し、その後も10日間で、「アバター」(2010年)が打ち立てた興行記録2億2219万ドル(約222億円)を破り、歴代興行収入ナンバー1に。その後も、毎日のように記録と言う記録を塗り替え、21日午前0時の時点で、中国大陸部の累積興行収入が18億9000万元(約311億円)に達した。最新のレート(1ドル=6.2452元)で計算すると、約3億300万ドルとなる。同時点で、同作品の本場米国の興行収入は約2億ドル(約200億円)で、中国とは大きく水をあけられている。
真の「世界王者」になるには興収50億元必要
同作品は中国で、空前の大ヒットを巻き起こしているが、中国が本当の意味で米国を抜いて「世界一」になるためには、まだ遠い道のりが残されている。例えば、2013年の中国の「興行収入チャンピオン」は、周星馳(チャウ・シンチー)監督の「西游・降魔篇(Journey to the West: Conquering the Demons)」で、累積興行収入が12億5千万元(約2億ドル、約200億円)だった。一方、同年の米国の「興行収入チャンピオン」は、SFドラマ映画「ハンガー・ゲーム2」で、4億1000万ドル(約410億円)と、「西游・降魔篇」のちょうど2倍だった。
また、米国の映画史上で、最高興行収入記録は「アバター」で、北米市場の興行収入が7億6000万ドル(約760億円)だった。つまり、中国がその記録を破るためには、興行収入計50億元が必要。その記録を塗り替えて初めて中国は「世界一」と胸を張れる。 (編集KN)
「人民網日本語版」2014年7月23日