日本クラウゼヴィッツ学会の中山敏雄氏が26日、安倍晋三首相が現在講じている政策は、「間違った歴史の選択をしており、日本の国家100年の安寧を覆す危険性がある」と批判した。
中山氏は同日、北京で開かれた「第1次大戦と第2次大戦の歴史を振り返る:教訓と啓示」と題したシンポジウムで、「冷戦がすでに終わったにもかかわらず、日本にはいまだ反共産主義と冷戦的なものの考え方が残っている。いま、安倍首相は各国を遊説して、いわゆる地球儀外交を行い、中国包囲網を張り巡らし、東洋の新しいNATOでも作ろうとしている」と話した。
その上、「安倍首相のこうした行動はもう『軍国主義の復活』という一言で片づけられるものではない。安倍首相のやろうとしていることは、アメリカと同盟を組み、強い経済力を後ろ盾にして、彼らの世界覇権を続けていこうとすることにある」と指摘した。
今年は第1次世界大戦勃発100年兼第2次世界大戦勃発75年の年だ。今回のシンポジウムは中国社会科学院と中国人民解放軍軍事科学院の共催によるもので、中国、日本、アメリカ、ロシア、ドイツ、セルビアなど10余りの国から200人近い学者や専門家らが出席した。
中国国際放送局日本語版 2014年7月26日