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中国、ビザ関連業務めぐる旅行サイトの競争激化 完全無料も

人民網日本語版 2014年07月28日12:21

中国の各旅行サイトが「ビザ」をめぐるサービスで、競争を激化させている。まず、「携程網」や「百程網」が今月15日に「ビザ取得代行手数料を無料にする」と発表したのに続き、悠哉旅游網も24日、「(同サイトで)航空券を購入すると、ビザ取得代行手数料と取得に必要な諸費用を無料にする」というキャンペーンを始めた。業界関係者は、悠哉旅游網のこの措置で、ビザ取得サービスをめぐる価格競争はいっそう激しくなるだろうと予測している。ビザは海外旅行には必須アイテムで、競争激化は避けられない情勢になっている。北京商報が報じた。

悠哉旅游網マーケティングセンターの張雪・総監によると、旅行者はビザを取得するために、「領事館が受け取る諸費用」と「取得代行手数料」を支払わなければならない。現在、携程網と百程網が無料にしているのは「取得代行手数料」だけ。一方の悠哉旅游網は、旅行者がモバイル端末を使って当サイトで航空券を予約すると、両方が無料になり、ビザには一切費用がかからない。

中国旅行研究院のアナリスト・楊彦鋒氏は、「携程網、百程網、悠哉旅游網はいずれも、旅行客を取り込むために、ビザをめぐる価格競争を起こしている。また、国際線の航空券とビザは、海外旅行に出かける際にまず必要になるもの。現在、国際線航空券の分野は国内線に比べて成熟していないが、経営拡大の余地が大きい」との見方を示している。

また、「旅行サイトが、ビザ代行サービスをめぐりしのぎを削っているように見えるが、旅行サイトが実際に奪おうとしているのは従来の旅行会社のビザ取得をめぐるシェア。これまで、ビザをめぐる業務は従来の旅行社の利益源だった。ビザ関連の業務を大々的に行っている旅行社なら、1カ月で50-60万のビザの代行を行っている。旅行サイトが行うビザ取得代行件数は年々増加しており、百程網の件数は昨年、50万件を超えた。携程網も、ビザ取得手数料を無料にしてから、「既に利用者が5万人を超えている」としている。

ただ、現状を見ると、従来の旅行社は、ビザをめぐる価格戦争への参戦に消極的だ。ある旅行社のスタッフは、取材に対して、「値段ではなく、サービスのクオリティがキーポイント」と何度も強調した。それでも、ビザ取得には、高い費用がかかるだけでなく、その内訳も不透明であるため、利用者が旅行サイトへと流れているのも現実だ。英国のビザを例にすると、中国康輝旅行社が2000元(約3万3000円)、海涛旅游が1600元(約2万6400円)。うち、英国大使館が取る諸費用は913元(約1万5000円)で、残りが旅行社の取り分だ。ある、旅行社の担当者は、「旅行サイトが、ビザ関連の業務をめぐり、価格戦争を激化させていることで、同業務における損失計上につながる。ほとんどの旅行サイトが利用しているのはベンチャーキャピタル(VC)のお金。従来の旅行社は業績の悪化を懸念している」と指摘している。(編集KN)

「人民網日本語版」2014年7月28日

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