2014年9月9日  中秋切_3
 

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外資系病院は中国の医療市場を再編するか? (2)

人民網日本語版 2014年09月09日08:47

和睦家病院の産婦人科の公告をみると、出産前の検査パックが1万7800元(1元は約17円)、分娩費用は自然分娩が5万6千元、帝王切開が8万元で、公立病院よりはるかに高く、普通の人は遠巻きにみることしかできない。

同病院の外科医の李暘さんは、「和睦家病院で診察する場合、中国の社会保険は使えない。国内の一部の高級商業保険や海外の保険が適用されるだけだ。そこで患者の多くは自費診療になる。当院のサービス対象の多くは、中国で働き、暮らす外国人や中国の高所得層だ」と話す。

中国病院協会の荘一強副事務局長は、「外資系独資病院が中国の医療システムの中で引き受けるのは、『補足的』な役割だ。中国全体の診療市場に占める割合は大きくない」と話す。北京市衛生・計画出産委員会の鐘東波副主任は、「外国資本が北京市で病院に投資する場合、一般的にいって高級路線が人気で、北京市の高級医療機関不足という現状を変えることができる」と話す。

▽「外国の病院」がたどる道はまだまだ長い

外資系病院のレベルの高い設備、精確な医療技術、優れたサービスは、民間病院や公立病院に積極的な影響を与え、「ナマズ効果」(新たな刺激によって既存の組織を活性化させること)をもたらし、国内の病院を進歩させると考える人は多い。

中山大学付属腫瘤病院画像・低侵襲センターの張衛東副センター長(医師)は、「全体としていえることは、外資系病院は中国医療市場に一種の促進的役割をもたらすということだ。特に同業者との競争において、外資系病院が歩む路線は国内の病院よりもハイレベルであり、これには患者一人一人に対応したサービスの理念などが含まれる。国内の病院は医療環境の面で外資のレベルに到達するのは難しい。患者が多ければ、面積は狭くなるからだ。だが外資系病院には弱点もある。『外国の病院』が中国に根を下ろしたいなら、まだまだ長い道のりを歩まなければならない」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年9月9日


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