2014年8月29日  
 

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高地用救急医療車両が開発 車内で手術も可能

人民網日本語版 2014年08月29日13:45

中国航天科工集団が28日に明らかにしたところによると、同集団の第二研究院がこのほど、中国初となる高地用救急医療車両の開発に成功した。同車両は標高5千メートル以上の高地でも、車内に標高3千メートル以下の環境を作り出せるほか、手術に必要な様々な医療機器を備え、重傷者の応急処置・緊急搬送を実現できる。新華網が伝えた。

高地における緊急医療は、低酸素、低温、乾燥といった条件の制約を受けるため、これまで中国では、重傷者の監視・保護および簡単な傷の手当、止血、固定といった処置しかできなかった。

このほど開発された高地用救急医療車両は、空気の圧縮を通じて、人体に適した気圧と酸素量を有する中・低標高の環境を車内に作り出し、高地における重傷者・危篤者の応急処置・緊急搬送を実現する。車内には固定ベッド、メディカルコンソール、薄型テレビ、医療機器などが備えられ、いつでも手術を行うことができる。

1台目の同車両はすでに西蔵(チベット)自治区での巡回医療を終え、そのまま西蔵に常駐することとなった。今後、同車両は高地における解放軍野外作戦の保障や、高地・僻地の医療条件改善、災害時の現場救援など幅広い分野で利用される。(編集SN)

「人民網日本語版」2014年8月29日

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