国家国防科学技術工業局が5日に明らかにしたところによると、中国の月探査プロジェクトの呉偉仁総設計士は4日に澳門(マカオ)で行われた「天へ上って月を捉える―中国月探査プロジェクト展」の記者会見で発言し、月面車「月兎号」が搭載する4台の科学調査機器—パノラマカメラ、月探査レーダー、赤外線分光計、粒子X線分光計は正常に作動しており、玉兎号を6日に「目覚め」させて、10回目の昼の作業がスタートする見込みだと述べた。2017年頃に打ち上げ予定の「嫦娥5号」は、新たな月面車を携行しない予定とも述べた。
呉総設計士は、「着陸装置の現在の状態は非常に良好」とし、玉兎号の設計寿命は3カ月、現在は作業10カ月目に入り、寿命を超えて働いていることになるが、移動システムのほか、搭載された4つの科学調査機器は正常に作動していると述べた。
同プロジェクト展は国家航天局と澳門特別行政区政府が共催するもので、5日に澳門の澳門総芸館で開幕した。同局の張建華副局長は開幕式でのあいさつの中で、国は年内に、月探査プロジェクトの第3期月探査・帰還のテスト飛行を行う予定で、嫦娥5号の帰還任務をめぐって装備の重要技術を検証すると述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年9月6日