2014年9月3日  
 

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正義の勝利を銘記する

人民網日本語版 2014年09月03日15:14

 今年9月3日は、中国が国の法律で制定した初の中国人民抗日戦争勝利記念日だ。この日、中国の歴史に対する尊重、平和に対する重視、未来に対する思考が堅固で揺るがぬ国家意志として、世界の人々の面前に厳かに示される。(人民日報「鐘声」国際論評)

 これは正義を守り、平和を愛する世界の全ての人々にとって共通の記念日だ。まさに5月9日のロシア大祖国戦争勝利記念日が、ソ連将兵が血に染まった塹壕の中でナチスの残虐行為を勇敢に防ぎ止めた場面を人類共通の記憶として刻むように。また1月27日のドイツ・ホロコースト犠牲者追悼日が、暗黒の歳月における民族浄化者の凶悪極まる行為に永久に歴史の恥辱を受けさせるように。9月3日の中国人民抗日戦争勝利記念日は、アジアの戦場において文明によって野蛮に対抗し、光明によって暗黒に対抗し、進歩によって反動に対抗した中国人民の不朽の輝きを際立たせる。

 偉大な中国人民抗日戦争は人類の平和と文明への望みを担い、その成否が世界の行方を決定した。

 第2次大戦が欧州の戦場で全面的に勃発するまでまだ1年近くあった1938年、毛沢東氏は『持久戦論』で中国抗日戦争の世界的意義をこう強調した。「日本の戦争は進歩を阻む不正義の戦争であり、日本人民を含む全世界の人民が反対すべきであり、反対してもいる。われわれの戦争は神聖な、正義のものであり、進歩であり、平和を求めるものだ。一国の平和を求めるだけでなく、世界の平和も求め、一時の平和を求めるだけでなく、永遠の平和も求めるものだ」。

 世界反ファシズム戦争の中で、中国人民抗日戦争は最も早く始まり、最も長く続いたうえ、弱国が強国に勝つ軍事上の奇跡を創造した。1942年、米国のマッカーサー司令官がマニラで敗れてフィリピンが陥落し、英軍のパーシバル司令官が屈辱的な降伏文書に署名してシンガポールが陥落し、アジア単独覇権という日本侵略者の企てが一歩一歩実現に近づいていた。戦局を左右する危急存亡の時、中国はアジアの戦場において日本軍の正面進攻に耐える最後の防御線となった。

 経済水準、工業の基盤、軍事装備において全面的に立ち後れていたものの、勇敢な中国抗日戦争闘士は敵と最後まで血みどろの戦いをする英雄的気概をもって、多大な犠牲を払って、日本軍国主義の「北進」「南進」戦略の歩みを阻んだ。米国のマーシャル陸軍参謀総長は、中国の戦場がごく少ない資源を用いて強大な敵に対抗するという、第2次大戦の他のいかなる戦場にもない状況にあったことを率直に認めた。第2次大戦中、日本軍は海外で287万人を失い、うち150万人余りが中国の戦場で殲滅された。反ファシズム戦争の大局に歩調を合わせ、中国の軍は国内の戦場が多大な困難にある中雲南・ビルマ(現ミャンマー)に出兵し、粘り強い闘志によってイェナンジャウンの戦いで「アジアのダンケルクの奇跡」を創造した。

 人類社会は歴史の法則に従って前進するものだ。中国人民抗日戦争の偉大な勝利は決して偶然ではない。正義の力の尽きせぬ感化力、民族の覚醒がもたらした抗争の勇気、国際的団結が凝集した協力精神……中国人民抗日戦争の偉大な勝利は正義の勝利、平和の勝利、人民の勝利だ。

 この勝利は、20世紀中国史の根本的転換を意味する。国際社会における役割と命運の変化が、この転換を最も鮮明に物語っている。

 1918年の第1次世界大戦終結時、帝国主義大戦にやむなく巻き込まれた中国はなお半植民地、半封建の状態にあった。列強に分割された状態を戦勝国としての地位によって変えるという北洋政府の甘い夢は、パリ講和会議でこの上もない恥辱を受けた。第2次大戦末期、世界反ファシズム戦争における不滅の多大な貢献によって、中国はついに世界の大国に復帰した。1942年、26カ国の代表がワシントンに集まり、連合国共同宣言を発表した。ルーズベルト米大統領(当時)は署名国の順番として中国、米国、英国、ソ連を4大国として同じくし、他の国々はアルファベット順とした。戦後、戦場での卓越した功績および戦後国際秩序の創始過程における積極的行動によって、中国は当然ながら国連安保理の5つの「常任理事国」の1つとなった。

 中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の終結からすでに69年になる。今日、われわれが中国人民抗日戦争勝利記念日を祝うのは、先人を追想するためだけではなく、それ以上に平和を守り、未来を切り開くためだ。歴史は無数の命を代償に、平和が口先で唱えるだけで守られるものであったためしはなく、揺るぎなく力強い行動によって守らなければならないことを後世の人々に告げている。今日、日本右傾政治勢力が侵略の歴史の粉飾、戦後体制の打破において激しい勢いを見せる中、歴史の教訓はなおさらに全ての人々が銘記すべきものとなっている。(編集NA)

 「人民網日本語版」2014年9月3日

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