ここ数年、日本のおばさんの間では、ハワイのフラダンスが流行している。筆者のネット友達のひとりに、60歳過ぎの退職した女性がいる。長年公務員として働いてきた彼女は、派手な衣装など身に着けたことがなかった。退職した彼女はいま、スポーツクラブでフラダンスに熱中している。「レッスンでは、綺麗な衣装を借りて、首にレイを掛け、頭の上に花輪を載せる。フラダンスの動きはそれほどハードではないので、中高年層の健康維持にうってつけだ。祝日には、イベントに出演するグループもある」とその友人は話した。
夏に東京の葛西臨海公園に行ったとき、海岸に舞台が設置され、夏季納涼イベントが行われていた。イベントの主役は、フラダンスチームのおばさんたちだった。彼女らの踊りは非常に素晴らしく、長い衣裳を着て、伴奏に乗って軽やかに舞っていた。おばさんたちは皆、なかなかのプロポーションの持ち主だった。
社交ダンスも、日本のおばさんが特にごひいきにしているダンスだ。優雅さが売り物の社交ダンスは、特にお金持ちのご婦人たちに愛されている。もちろん、ダンスをする第一の目的は健康維持だ。愛知県国立長寿医療研究センターは今年4月、社交ダンスと打楽器による音楽が認知症予防に及ぼす効果に関する研究に着手した。
日本のおばさんは、ダンスに惜しむことなくお金をつぎ込む。筆者の住まいの近くに、ダンス教室がある。その教室では、入会の際に入会金1万円が必要で、月4回のレッスンの月謝で1万円あまりかかる。このほか、ダンス用衣裳や小道具のための支出もある。日本のおばさんは、「形から入る」ことを重視している。これは、「場所や時間にお構いなく、踊りたかったら踊る」という中国のおばさんとは、大きく異なる点だ。中国のおばさんのダンスが、屋外から屋内に向かえば、そのダンス市場の需要は極めて大きくなるに違いない。中国のおばさんが、このまま永遠に広場だけで踊り続けることは有り得ない。彼女らがダンスを楽しむ場所は、より高いところへ、建物の上階へと向かっていくだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年11月7日