中日双方はまた、様々な多国間・二国間のチャンネルを活用して、政治・外交・安保対話を徐々に再開し、政治的相互信頼関係の構築に努めることにつき意見の一致をみた。ただし、これは、政治的相互信頼に影響を及ぼす障害を取り除かなければ実現できないことだ。日本側は近頃、中日の首脳会談実現を希望すると幾度も表明しているが、その前提条件は、日本側が誠意と行動でもって障害を取り除くことだ。
上述の4つの原則は、得難く貴重なもので、しっかりと遵守する必要がある。「和則両利、闘則両傷(合すれば則ち共に利し、争えば共に傷つく)」という言葉の正しさは、歴史が証明している。
未来に目を向けると、中日関係の発展を妨害する、長期的で複雑かつ困難な要素は依然として存在している。日本側は、中国との友好協力と平和的発展は、日本が長期的な利益を実現するために避けては通れない道であることをはっきり認識しなければならない。これは地域関係の利益にもつながる。日本が積極的に良好な条件を整え、小異を残して、大同を求め、大局をふまえ、長期的な視野を持ち、口先だけの誠意にとどまらず、実践の中で誠意を見せることを望む。
過去を振り返れば、中日関係が順風満帆だったことはなく、いつも困難と紆余曲折の中を歩んできた。
中日両国の国民は今、両国が4つの原則を厳守しつつ、徐々に対話を再開し、中日関係を改善し、中日関係の長期的かつ健全で安定的な発展を実現することを心から望んでいる。
「言必信、行必果(言は必ず信あり、行いは必ず果たす)」。これこそ、信頼ある国家のあるべき姿だ。(編集SN)
「人民網日本語版」2014年11月8日