2014年アジア太平洋経済協力(APEC)会議の最高経営責任者(CEO)サミットが10日に北京で閉幕した。2日間の会期中、APECメンバーの指導者やビジネス界のリーダーが多数参加し、地域経済の統合推進、経済のイノベーション・発展の促進、地域のコネクティビティの強化といった議題をめぐり、広範囲に対話を展開した。
今回のサミットの組織委員会議長を務めた中国国際貿易促進委員会の姜増偉会長の説明によると、今回のサミットにはAPEC加盟11のエコノミーの指導者、その他4カ国の指導者、3つの国際機関の責任者が参加して講演を行った。また12の国際機関と38のエコノミーから代表約1500人が参加。参加者は過去最多で、同サミットの記録を塗り替えたという。
姜会長は、「今回のサミットでの討論により多くの共通認識に達することができた。参加したビジネス界の代表はアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の建設を推進し、貿易投資の利便化と自由化の水準を引き続き向上させ、良好な相互作用でバランスよく発展する開放型のアジア・太平洋経済の局面をともに構築することを呼びかけた」と述べた。
また姜会長は、「参加したビジネス界の代表は各エコノミーが民間資本のインフラ投資への参入に関する政策を検討・制定し、アジア・太平洋のコネクティビティと連動発展の壮大な設計図を全面的に実現することを提起した。各エコノミーがアジア・太平洋の開放イノベーションプラットフォーム建設を支援し、グローバルバリューチェーンの発展に向けた協力を促進し、経済成長の新たなエネルギーの発掘を十分に行い、バランスのとれた成長を実現することを願う」と述べた。
CEOサミットはAPECの一連の会議の重要な構成要素であり、APEC非公式首脳会議と並行して毎年行われる。2000年に第1回が行われ、中国は毎年、企業家の代表団を派遣している。
次回のCEOサミットはフィリピンの主催で行われる。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年11月11日