10月　中国の実行ベース外資導入額、前年同期比1.3％増

中国商務部（省）が18日に発表したデータによると、今年10月、中国で新規設立された外資系企業は1992社で、前年同期比8.7％増加した。実行ベース外資導入額は85億3千万ドルで同1.3％増加、増加率は9月期を0.6ポイント下回った。新華網が伝えた。

データによると、今年1-10月に新規設立された外資系企業は1万9239社（同5.8％増）、同時期の実行ベース外資導入額は958億8千万ドル（同1.2％減）だった（銀行、証券、保険分野のデータを除く）。

商務部の沈丹陽報道官が定例記者会見で明らかにしたところによると、主な国と地域の対中投資は全体的に安定を保った。今年1-10月、韓国の対中投資は32億9千万ドル（同26.4％増）、英国の対中投資は11億8千万ドル（同32.4％増）に達し、増加率が比較的高かった。一方、日本の対中投資は36億9千万ドル（同42.9％減）、米国の対中投資は23億2千万ドル（同23.8％減）となり、いずれも大きく減少した。このほか、EU28カ国の対中投資は53億8千万ドル（同16.2％減）、ASEANの対中投資は54億1千万ドル（同15.2％減）だった。

沈報道官は、「日本、英国、EUなどの対中投資が減少した分野は製造業に集中している。中国の製造業は生産能力過剰、モデルチェンジ・アップグレードの圧力に直面しており、民間・国有・外資企業がそれぞれ構造調整・モデルチェンジを実施し、チャンスをうかがっている」としたほか、「中国製造業の外資導入額の割合は低下しているが、サービス業の外資導入額は増加を続けている。今後、外資の対中投資はサービス業に向かうだろう」と述べた。

1-10月、中国サービス業の実行ベース外資導入額は531億2千万ドル（同6.6％増）となり、全国の実行ベース外資導入額全体に占める割合が55.4％に達した。一方、製造業の実行ベース外資導入額は325億2千万ドル（同15.1％減）で、全国に占める割合は33.91％だった。（編集SN）

「人民網日本語版」2014年11月20日