杜仲によるゴムの生産、技術的難題が解消

中国社会科学院社会発展研究センター、中国林業科学研究院経済林研究開発センター、国家林業局杜仲工学技術研究センター、社会科学文献出版社が16日に北京で開催した、「杜仲産業緑書：中国杜仲ゴム資源・産業発展報告書（2014−2015）」発表会、中国杜仲ゴム資源栽培・産業発展年次総会において、専門家は「中国は杜仲ゴム資源栽培の技術的難題を解消した。今後は生産高が数千億元に達し、関連産業の生産高が数兆元に達する戦略的巨大グリーン産業群を形成する可能性がある」と発表した。光明日報が伝えた。

専門家によると、ゴムはハイテク特殊分野に使用される重要な戦略的物資であり、中国は世界一の消費国だ。しかし中国の既存の天然ゴムにはパラゴムしかなく、生産能力もすでに極限に達しており、代替資源の模索が必須となっている。自然科学界と社会科学界の長年に渡る共同研究により、杜仲が質の高い天然ゴム資源であることが明らかになった。また杜仲は中国特有の種であり、中国各地で根を下ろし成長することができる。

国家林業局杜仲工学技術研究センターの杜紅岩氏の革新チームは長年の研究により、杜仲の育種・栽培・ゴム抽出・総合利用などの面で重大な成果を手にした。1ヘクタール当たりのゴムの生産量は400−600キログラムに達し、世界のゴム産業内でセンセーションを巻き起こした。専門家は、「杜仲のゴムの新品種が、パラゴムの生産量を超える可能性が高まっている。国家は杜仲ゴム戦略的備蓄制度を制定し、独自の知的財産権を持つ現代ゴム産業システムを形成するべきだ」と呼びかけた。（編集YF）

「人民網日本語版」2015年1月20日