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人民元がアジア1位の決済通貨に 世界では5位

人民網日本語版 2015年06月01日15:57

人民元がますます多くの国で歓迎されるようになっている。国際銀行間銀行協会(SWIFT)が発表した最新の報告書によると、人民元は今年4月も世界5位の決済通貨の地位を維持するとともに、アジア・太平洋地域と大陸部、香港地区との間で最もよく使用される決済通貨にもなった。専門家は、「現在、人民元は地域へと広がる発展が始まっており、これからは『1ベルト、1ロード』(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)戦略の推進にともなって、この世界最長の経済回廊が新たな人民元エリアを形成し、人民元の国際化プロセスを加速させる可能性がある」と話す。

▽人民元はアジア・太平洋地域で大人気

ここ数年、世界の貿易取引では人民元が使用される割合が急速に高まっている。SWIFTが発表した報告書によると、今年4月の世界4大決済通貨は上から順に、米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円が並び、人民元は5位で市場シェアは2.07%となり、3月の2.03%を上回った。

特に中国の近隣にあるアジア・太平洋地域では、具体的にはフィリピン、マレーシア、インドネシア、シンガポール、ラオス、ミャンマー、ベトナムなどの東南アジア諸国、ロシアと中央アジア5カ国、朝鮮民主主義人民共和国やモンゴルなどの北東アジア諸国では、人民元が非常に好まれている。統計によると、。2012年4月から15年4月までの3年間に、アジア・太平洋地域と大陸部、香港地区との間の人民元建て決済量は4.27倍に増え、地域内決済通貨ランキングで人民元は5位から1位に躍進した。

データによると、アジア諸国の多くは過去3年間に大陸部・香港との決済で人民元の利用が10%に満たない「低頻度利用者」から10~50%の「中頻度利用者」に移行し、現在ではアジア26カ国のうち、低頻度は9カ国だけで、50%以上の「高頻度利用者」は6カ国を数えるようになった。

米国・ニューヨークのスタンダードチャータード銀行のキャロライン・オーウェン人民元業務シニアディレクターは、「人民元国際化は後戻りできない流れだ。専門家によれば、現時点では、人民元国際化は周辺に向かっての発展から地域に向かっての発展へと発展が徐々に進む段階にあり、アジア・太平洋地域は人民元の全面的採用の道を前進している」と話す。


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