2015年6月3日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版

<動画>第10回 なないろに輝く未来を子どもたちに

北京なないろこども園 園長 原口めぐみ

人民網日本語版 2015年01月26日16:31

 

<特集>中国と共に生きる

北京なないろこども園 園長 原口めぐみ (北京滞在暦8年目)

北京望湖公園内にある「新世界国際幼稚園」の一角に、北京で暮らす日本の子どもたちのために、日本と同じ幼児教育環境を提供する幼稚園「北京なないろこども園」があります。今回はこの日本人幼稚園と若手園長として活躍する原口めぐみさんをご紹介します。

Q:「北京なないろこども園」ってどんな幼稚園?

A:「なないろこども園」は海外で生活育児する日本人家庭のサポートをしたいという思いから、李鵬理事長、阿比留恵総園長夫婦が2006年に創設、運営している幼稚園です。「愛する心、笑顔がいっぱい」、「善いこと悪いことが判断できる」、「たくましく生きていく力」という三つの教育理念を掲げており、また、自然、音楽、体育、中国語、英語、造形など様々なカリキュラムを揃えて保育を行っています。これらは習得することが目的ではなく、経験したり体験したり、その文化に触れるということを大切に保育を行っています。

Q:中国で働くことになったきっかけは?

A:日本の幼稚園で働いていたときの同僚の先生が、偶然中国の園長先生とお知り合いで、私も紹介して頂き、お話を聞くことができました。その話がとても魅力的で、中国で働くということに興味を持ち、その場で決定し、次の年には北京に来ました。

Q:中国に来てみてどうだった?

A:はじめは緊張、戸惑いばかりでした。友達もいなければ知り合いもいないし、幼稚園だけが唯一「知ってる場所」でした。とても不安でしたが、当時一緒に働いていた中国の先生方がとても温かく、色々教えて頂き、すぐに馴染むことができました。

Q:思い出深い出来事は?

A:本当に失敗だらけの1年目でした。発表会で振り付けを忘れた私を横目に、子どもたちはしっかり踊っていたり、歌を歌うときも、ピアノを間違えたのに子どもたちはしっかり歌ってくれていたり、とにかく助けられた1年目でした。

Q:大変なことは?

A:毎日保護者の方と「連絡ノート」のやり取りをしています。その中で、子どもたちのその日の様子や姿をお伝えしているのですが、時間がとれずに細かい部分までお伝えすることができず、特に何も連絡事項がないときはノートが書けないときがあるので、時間を作ったり、時間に余裕をもつことに苦労します。

Q:どんなこと書くの?

A:今日お漏らししましたとか、怪我をしましたとか、大事なことを重点的に書いて、あとは「こんなこと言ってました」など楽しかった一言なんかを書いてます。

Q:やりがいを感じるときは?

A:子どもたちが何かができるようになった瞬間に喜びが感じられます。例えば、自分で手を洗えるようになったりとか、名札がつけられるようになったりとか、小さなことなんですけど、毎日毎日の積み重ねが実を結んだときがとてもやりがいを感じます。また、卒園していった子どもたちから連絡が来ることがあります。年賀状とか暑中見舞いとか、そのときは本当にやっててよかったなと思います。

Q:子どもたちが好きな遊びは?

A:子どもたちは身体を動かすことが大好きです。なないろこども園では「体育遊び」と呼んでいますが、週に一度体育遊びの先生に来て頂いて、走ったり、ストレッチをしたり、筋トレをしたりしていますが、こういった身体を動かした遊びが大好きです。また、牛乳パックや、空き箱、ヤクルトの空きパックなどを使った廃材遊びも大好きです。

Q:子どもたちが喜ぶこと、嫌がることは?

A:子どもたちはスキンシップをとることを喜びます。例えばほっぺたを触ってみたり、頭をなでてあげてみたり、身体に触れることを喜びます。なので毎日ハグをするなどスキンシップを多くとるようにしています。子どもたちが嫌いなのは、遊びを停められてお片づけをしなくてはいけなかったり、嫌いな食べ物を一生懸命食べなければいけなかったり、まだまだ遊びたいのにお昼寝をしなくてはいけなかったりと、嫌いなことが結構あります。

Q:日本にある幼稚園と何が違う?

A:基本的には日本語で生活をしています。また日本のカリキュラムを取り入れて保育を行っているので、日本と変わらない環境で過ごしていると思います。北京ならではというと、中国人の先生もいるので、子どもたちは自然と中国語に触れたり、中国の文化に触れることができるとう点です。

Q:子どもたちは中国語が聞き取れる?

A:全部は分かっていないようです。あと専門用語だったり、カンフーの技の名前だったり、難しい名前は理解ができません。その際には中国人の先生が通訳に入ります。

Q:中国の子どもと日本の子どもで違いは感じる?

A:中国の子どもたちは人懐っこい気がします。(中国人の子どもたちが通う)幼稚園も同じ園舎の中にあるので、共同の園庭で遊んでいると、一緒に遊ぼうとしてくれたり、話しかけてくれたりしてくれますが、そのときに日本人の子どもたちはちょっと恥ずかしがってしまって、仲間に入れなかったり、無視してしまったりという姿も見られます。この辺が違うかなと思います。

「人民網日本語版」2015年1月27日

関連記事

コメント

最新コメント