国家海洋局が発表した情報によると、中国第31次南極科学観測隊内陸隊は、約20日間にわたる崑崙基地での各種科学観測・建設作業を完了し、1月23日に大陸氷河の最高点である南極アイスドームA地区を離れた。中国科学報が伝えた。
観測隊員は今回、崑崙基地に南極サーベイ望遠鏡「AST3-2」を設置し、これまで崑崙基地で使われていた南極サーベイ望遠鏡「AST3-1」の修復を終えた。これにより、中国が南極に設置したサーベイ望遠鏡は計2基となり、超新星、暗黒エネルギー、太陽系外の惑星・変光星の観測設備として使用される。また内陸隊はアップグレード版の正確にターゲットを追跡できる望遠鏡「CSTAR」を設置し、正確な測光と太陽系外の惑星の観測を実現した。また望遠鏡のエネルギー源となる通信プラットフォーム「PLATO-A」のメンテナンスを行い、高さ15メートルの自動気象台を設置し、崑崙基地付近の温度・風速・風向き・湿度のリアルタイムデータを収集可能とした。
崑崙基地の任務遂行期間に、内陸隊は液封式氷床コア掘削機による掘削作業を実施し、貴重な氷床コア掘削の現場の経験、大量のリアルタイム稼働状況データ、コア内の原始的なデータを収集した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月27日