中華鍋を手に、揚げて炒めてを繰り返す――。これはレストランの厨房ではなく、大連理工大学物理・光電工学学院のサンプル準備室での光景だ。「コック」は同校の院生で、昼食の準備をしていたのではなく、「地溝油」(再生食用油)のサンプルを作成し、地溝油の検査測定実験の準備をしていた。光明日報が伝えた。
国の関連する部・委員会は2011年、地溝油の検査測定方法を募集した。大連理工大学の博士課程指導員の丁洪斌氏は、この課題に挑戦することを決定した。丁氏の指導を受け、呉鼎氏らは同実験室が開発した「レーザー誘導破壊光線(LIBS)」技術を使い、自ら作成した地溝油の大量の実験・測定を行い、初歩的な成果を収めた。同技術の信頼性をさらに検証するため、科学者らは典型的な複数の地溝油のサンプルを使い、さらなる研究を進めた。これにより地溝油のサンプルのLIBSスペクトルの特性を明らかにし、元素抽出や官能価分子などの特徴、および関連性の統計・分析により、地溝油の「指紋」を発見し、地溝油の検査測定の難題を解消した。これは地溝油の検査測定に、リアルタイム・スピーディー・効果的な検査測定の新方法を提供した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月30日