米アップル社は今、コードネーム「タイタン」という自動運転電気自動車の開発を極秘裏に進め、テスラモーターズやグーグルと自動運転車の分野で戦おうとしている。米国の複数メディアが明らかにしたとして「京華時報」が伝えた。
およそ半月前、サンフランシスコ・ベイエリアで神秘的な様子の小型ミニバンタイプのトラックが目撃された。そのルーフにはカメラやセンサーの複雑なシステムが搭載され、調べてみるとアップル社がレンタルした車だった。米メディアは、アップルはテスラやグーグルのように自動運転車の発展に取り組む可能性があると報じた。
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は13日付報道の中で、「『アップルカー』は本気のプロジェクト」と報じた。情報通はこの報道に受けて、「アップルの自動運転電気自動車プロジェクトはコートネームを『タイタン』といい、外観は小型ミニバンタイプのトラックに似ている。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)はおよそ1年前に同プロジェクトを承認するとともに、製品デザインの責任者であるシニア副社長のスティーブ・ザデスキー氏を任命してプロジェクトを率いさせている。ザデスキー氏はかつてフォード・モーターのエンジニアだった人物だ」と述べた。
報道によると、ザデスキー氏は今回、1千人以上で構成された研究開発チームを立ち上げ、アップルの他部門から人材を引き抜くことが認められている。現在、数百人に及ぶ研究開発者がアップル本部から数マイル離れた非公開の場所でタイタンプロジェクトに取り組んでいるという。
技術設計チームには昨年アップルに入社した有名工業デザイナーのマーク・ニューソン氏もいるという。ニューソン氏はかつてフォードのコンセプトカーをデザインした。またメルセデスベンツ北米研究開発センターのヨハン・ユングビルト元総裁も、昨年「転職」してアップルに入社している。
アップルはこれらの報道について、まだコメントを出していない。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年2月16日