韓国の市民団体「勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まり」はこのほど、第2次世界大戦中に三菱重工業の軍需工場で働いた元朝鮮女子勤労挺身隊の韓国人女性3人が日本政府に厚生年金脱退手当金の支払いを求めたことに対し、日本政府が関係機関を通じ1人当たり199円を支払ったことを明らかにした。中国新聞網が韓国メディアの24日の報道を引用して報じた。
日本側は強制連行した労働者に対し、帰国時に厚生年金の脱退手当金を支給することになっているが、多くの韓国人労働者は受け取っていない。
1944年当時、日本で強制労働させられたキム・ジェリムさん(84)、ヤン・ヨンスさん(85)、シム・ソンエさん(84)、故オ・ギルエさんの弟(78)の4人は昨年11月、日本政府を相手に厚生年金脱退手当金の支払いを求めた。
日本政府は、キムさん、ヤンさん、シムさんの3人は一定期間厚生年金への加入が認められるとして1人当たり199円を支払ったものの、オさんの遺族に対しては、オさんが加入期間の6カ月を満たしていないとして支払わなかった。199円は、日本政府が当時の給与基準を基に算出した額だ。
これに対して、同団体は、2009年に元労働者に支払われた金額は99円だったのに対し、今回は199円だったことは日本側に補償に関する明確な基準がないことの表れだと非難。3人は2年近く強制労働させられ、今もなお苦痛が消えていないとして、日本政府と三菱重工に被害者への謝罪を求めている。
1998年、戦時に強制徴用された韓国の元労働者8人は日本政府に、厚生年金脱退手当金の支給を求めた。2009年9月に申請資格が認められた7人に、1人当たり99円が支払われ、韓国国民の憤りを買った。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月25日