今年1月、外資導入状況は好調なスタートを切った。商務部(商務省)が2月に発表したデータによると、1月の実行ベース外資導入額は139億2千万ドル(1ドルは約120.7円)に達し、前年同月に比べ30%近く増加した。1月には国内の投資家が世界131カ国・地域の企業1105社に投資を行い、累計投資額は622億8千万元(1元は約19.3円)に上り、同40.6%増加した。
同部がまとめたデータによると、1月に設立された外資系企業は2266社で、同31.8%増加し、契約ベース外資導入額は332億1千万ドルで同126.2%増加し、実行ベース外資導入額は139億2千万ドルで同29.4%増加した。
同部の沈丹陽報道官は、「1月の全国の外資導入状況は好調な発展ぶりを示し、深層レベルの原因として挙げられるのは中国の外資に対する吸引力が上昇を続けていること、特に高水準で高品質の外資に対する吸引力が上昇を続けていることだ」と話す。
データをみると、香港地区、韓国、シンガポールといった1月の対大陸部実行ベース投資額の上位10カ国・地域からの実行ベース外資導入額は、134億4千万ドルに上り、同34.3%増加した。
サービス業の外資導入額が伸びている。1月のサービス業の実行ベース外資導入額は91億8千万ドルで、全国の外資導入額全体の66%を占め、同45.1%増加した。銀行、証券、保険を除く金融サービス産業の外資系企業新規設立数は313社で、同317.3%増加し、契約ベース外資導入額は94億9千万ドルで同476.5%増加し、実効ベース外資導入額は46億2千万ドルで同1261.7%増加した。こうした数字は中国サービス業の対外開放の取り組みが強化されたことの結果であり、1月の外資導入の急速な伸びをもたらした直接的な原因でもある。
沈報道官は、「今年は、中国の外資導入が世界のトップクラスになることに十分な自信をもっている。全国の外資導入規模は引き続き安定を保つ」との見方を示す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年3月7日