中国通信機器大手・華為技術有限公司(ファーウェイ)はこのほど、英国の通信事業者・EEおよびクアルコムと、最新の通信規格「LTE CAT9」に基づくワイヤレス技術のデモンストレーションを完了したと発表した。このデモンストレーションは英ウェンブリー・スタジアムで実施され、下り速度は最高で400Mbpsに達した。EEの広報担当者によると、同社は3年内に15億ポンドを投じ、世界で最も幅広くカバーされる、速度が最速の4Gネットワークを構築すると発表した。そのうち追加される多くのネットワークは、ファーウェイによって建設される。北京青年報が伝えた。
ファーウェイのワイヤレス・ネットワークプロダクト・ラインマーケティング担当バイス・プレジデントであるモハメド・マドクール氏は、「LTE-Advancedという新技術が、ウェンブリー・スタジアムで実現したのを目にして喜んでいる。スタジアムでは多くのユーザーが同時に4Kストリームなど、回線速度に高い要求を突きつけるアプリを利用した。エンドユーザーのニーズを満たすためには、より大規模な容量とモバイル端末の信頼性の高い連結が必要だ。ファーウェイ、EE、クアルコムの業務提携により、人々はLTE-Advanced技術の無限の可能性を目にする」と述べた。
400Mbpsという回線速度を実現するため、EEは1800MHzおよび2.6GHzの周波数バンドに20MHzの2つの搬送波、2.6GHzの周波数バンドに15MHzの3つ目の搬送波を採用した。EEのネットワーク・サービス・デバイス部門ディレクターであるトム・ベネット氏は、「我々は非常に高い回線速度の他に、多くの人による同時接続を可能とする巨大なネットワーク能力を示した」と話した。
クアルコムのバイスプレジデント兼欧州ゼネラルマネージャーであるエンリコ・サルバトーリ氏は、「LTE-A Category 9はネットワークの容量を拡大し、下り速度を改善し、消費者に4Kなど、アップグレード後のモバイル接続のより豊かな体験をもたらした。当社は未来の接続を描き出した」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年3月9日