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水星台 襄陽の消防の変遷の証人

人民網日本語版 2015年03月11日16:55

今年4月20日、襄樊大通り総合整備プロジェクトが開始される。関連計画によると、水星台が沿線の景勝地に組み込まれ、襄樊大通りでは文化財・景勝地の表示プレートを設置して、景勝地の位置を明示する。 襄陽政府網が伝えた。

1984年には水星台は市の文化財保護機関に指定され、1992年には第3期の湖北省文化財保護機関に取り入れられている。

昨年6月17日、この文化財景勝地を取材した。

段を上ると、大門の軒下の石の看板には「水星台」という文字が縦書きに記されている。鴨居は美しい蓮の花や生き生きとした竜の装飾が施され、台の両側には中空に2本の竜の頭が設置されており、大雨の後には台に溜まった水が竜の口から噴き出すようになっている。水星台の正面は二つの硬山式の頂殿宇で、大広間の梁の上には「光緒二十七年に再修繕、襄陽県知県李祖蔭」と書かれている。台の東側には展望窓があり、壁には戦争期の弾痕がまだ残されている。

かつて水星台の主な役割は樊城の火事を見張ることだった。昔の樊城では店舗や住宅の多くはレンガと木造が多く、火災が頻発しており、特に水星台近くの町では火事が多かったため、「火巷」と呼ばれていた。市民は水星台の発する火災の警報を耳にすると、総出で現場に駆けつけて消火につとめたという。

現在の水星台は既に消防の機能は持たないが、襄陽の消防の変遷を見守ってきた歴史的な景勝地となっている。

1993年から1994年にかけて現地政府部門は20万元(約388万円)以上の資金を投じて、抗日戦争(日中戦争)時に日本軍の戦闘機に爆撃された部分を修復し、牌楼と前殿を改修した。改修後の水星台は昔の姿を取り戻し、また同年12月が「愛国主義教育基地」に指定されている。

現在の水星台はすでに解放路に立ち並ぶビルの間に隠されてしまっている。市民から関係部門に対して、より多くの市民や観光客が水星台を観光し、町の消防史上で果たした歴史的意義と価値を知るようにと、樊城のある橋に位置するバス停の名前を「水星台」に変えるよう提案が寄せられている。(編集YH)

「人民網日本語版」2015年3月10日 

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