中国科学院リモートセンシング・デジタル地球研究所が発表した情報によると、同研究所の王欽軍研究員が率いるチームが新たに開発した鉱物成分詳細識別システムが、鉱物資源の調査において「指示薬」としての力を発揮することが明らかになった。地質関係者はこのシステムを利用することで、鉱物の名称や成分の含有量を詳細に識別し、鉱床の種類、造鉱物質の濃縮の法則、鉱床の形成の過程を明らかにし、識別の精度を高めることができる。科技日報が伝えた。
王氏は、「リモートセンシングによる鉱物の調査では、成分が複雑かつ均質性が低いことで、成分の識別が困難で、混合スペクトルが強く情報が不確かだ。新たなシステムは鉱物混合スペクトル分解模型に基づき開発された、鉱物の成分を詳細に識別できるソフトだ。濾波改善手段、端成分選択方法、鉱物吸収ピーク抽出方法によって、鉱物識別の精度を高めた。そのうちスペクトル曲線は岩石サンプルに含まれる鉱物の種類と量を反転し、鉱物識別の大量処理を実現し、速度が速く効率も高い。ゆえにこのソフトを使い鉱物の名称および含有量を識別すれば、地質関係者が鉱床の種類、造鉱物質の濃縮の法則、鉱床の形成の過程を明らかにする一助になる」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月29日