中国が独自に開発した「海底60メートル級多用途ボーリングマシン」が、南中国海の水深3109メートルの海底での試験に成功し、国家ハイテク研究発展計画(863計画)の海洋試験専門家チームの審査に合格した。今回の試験によって中国の深海ボーリングの記録が更新され、中国の深海ボーリング技術が世界一流水準に達したことを示した。中国はより広く深い海底の鉱物資源を調査できるようになった。人民日報が伝えた。
「海底60メートル級多用途ボーリングシステム技術の開発・応用の研究」は、国家863計画海洋技術分野の重要プロジェクトで、担当部門は湖南科技大学。同校は海底60メートル級多用途ボーリングマシン「海牛号」を自力で開発した。
海外のボーリングマシンと比べ、「海牛号」は多くのメリットを持つ。4トン弱の軽量化により重量はわずか8.3トンで、セッティングと操作が容易だ。「海牛号」はさらに可視化自動操縦を実現し、水深数千メートルの海底でも遠隔操作による作業が可能だ。さらに研究チームは一本のロボットアームを移動して使用する技術を開発し、設計空間を節約し稼働効率を高めた。60メートルの井を掘るとすると、これまでは4−5日の作業時間が必要だったが、現在は20数時間に短縮され、作業効率が大幅に向上した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年6月23日