今年は中国抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利70周年だ。78年前の今日、日本軍国政府は「七七事変」(盧溝橋事件)を発動し、全面的な対中侵入を開始した。まさにこの日から中国の軍民は奮起して反撃し、8年の長きにおよぶ全面的な抗日戦争を行い、最終的に偉大な勝利を得た。(文:沈丁立・復旦大学国際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
抗日戦争勝利70周年にあたる今日、国家の独立と民族の尊厳を守るための中国人民のこの英雄的壮挙をわれわれが盛大に記念するのは、歴史を銘記し、教訓を振り返り、経験を総括し、平和を永遠に保つためだ。
われわれが抗日戦争の勝利を記念するのは、歴史を銘記するためだ。中国はここ一千年の発展の歴史において、長年世界文明の最前線を歩んでいた。だが19世紀から中国の進歩は徐々に減速し、改革過程は難度も妨げられ、地域と世界の競争の中で次第に落伍したうえ、帝国主義と植民地主義の横行する時代に世界の列強から侵犯され続けた。1930~40年代の日本による対中全面侵入は、百年間にわたる中国の没落と屈辱の最後の一編だ。だがこの最後の一編において、中国人民は中国共産党の指導の下、全国の軍民が共通の敵に対して一致団結して敵愾心を燃やし、この上なく勇敢に戦い、家と国を守る壮麗な物語を綴ったのである。
われわれが抗日戦争の勝利を記念するのは、教訓を振り返るためだ。貧しさと弱さが積み重なっていたうえ、これほどの不遇と波瀾を経験したために、中国は勝利の貴さを一層理解している。平和はどうやって永続できるのか?結論は明らかであり、自国が強くなることだ。したがって、貧困を脱し、発展を図り、強大な新中国を建設することは、抗日戦争勝利の必然的な延長線上にある。21世紀に入り、国際競争は一層激しくなり、中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現は国を挙げての民族の意志となっている。抗日戦争勝利70周年を記念するにあたり、われわれはややゆとりのある社会の全面的な完成を核心的目標とし、全面的な近代化を中国の進歩の時代的追求とする必要がある。中国の安全は国家の富強の上に築かれなければならず、強壮な中国はいかなる侵略勢力も粉々に打ち砕くことができる。