中国の習近平国家主席は25日ワシントンで、アメリカのオバマ大統領と会談した。会談後、両国の首脳は共同記者会見を開いた。中国国際放送局日本語版が伝えた。
習主席は席上、両国の首脳会談の具体的な成果を紹介した上で、「36年を経て、中米両国の利益は深く関わっており、世界平和と人類の進歩に対して背負っている責任も一層大きくなった。双方の協力の範囲とその可能性もさらに大きくなってきている。中国はアメリカと共に、粘り強く地道に、両国関係を絶えず新たな段階へと導き、両国と世界の人々により多くの利益をもたらしたい」との考えを示した。
習主席はまた、「中国は断固として平和的発展の道を歩み、世界各国との友好協力を発展させることに力を入れていく。アメリカと共に新型大国関係の構築に取り組み、衝突せず対抗せず、相互尊重、協力互恵という中米関係を実現させることが、中国の外交政策における優先方向だ」と強調した。さらに「中米双方は南中国海問題においても多くの共通利益を持っている。双方はいずれも南中国海の平和と安定の維持を支持しており、当事国が交渉を通じて問題の平和的解決を図ることに賛成している。また、『南中国海各国行動宣言』を全面的かつ効果的に実施し、協議で意見の一致を見た上で『南中国海行動準則』を一日も早く作成することを支持する」と指摘した。
サイバーセキュリティの問題について、習主席は、「中米は共にインターネットの大国として、対話と協力を強化すべきであり、対抗や摩擦は望ましくないことだ。サイバー犯罪への取り締まりにおいて、両国の主管部門は、国際社会がサイバー空間に適した国家行動準則を制定することを検討し、サイバー犯罪に対し合同で対策を立てることや、関連のハイレベルな対話メカニズムを構築することで重要な共通認識に達した」と述べた。