中国の習近平国家主席と彭麗媛夫人が22日、初めて米国を公式訪問、シアトルのウェスティンホテルでの歓迎会に臨んだ。歓迎会終了後、微博(ウェイボー)アカウント「学習粉絲団」は、歓迎会での習主席の席札の写真をアップした。その席札のそばには、1台の中興通訊(ZTE)製スマホが置かれていた。この投稿は、たちまちSNSでの熱い議論を呼んだ。京華時報が報じた。
このスマホは「AXON天機」という名前で、今回の習主席訪米随行団の指定機種という。今年7月に米国で発売された同機種は、世界で初めて「指紋・声紋・眼紋」のあらゆる生体認証を一体化させた、国家級安全基準をクリアしたスマホだ。9月に開催されたIFA展(国際コンシューマ・エレクトロニクス展)に出展された後、米国の著名メディア「インターナショナル・ビジネス・タイムズ」によって、「2015年IFA展最優秀スマートフォン」に選ばれた。
その当時、経済誌「フォーブス」も、「中国の国産携帯電話ブランドが次々と登場し、一部の老舗ブランドが保ってきた王者の地位は危険な状態に陥っている。遠くない将来、ZTEなど中国携帯電話メーカーは、アンドロイド携帯市場の新しい覇者になるだろう」との見方を示した。
中国製携帯電話が外交の舞台に登場するのは、実は今回が初めてではない。昨年3月、彭麗媛夫人が習主席と共にドイツを訪問した際に使用していた携帯は、ZTEの「ヌビアZ5」だった。同年9月、習主席がタジキスタンを訪問した際、先方の代表らにZTE製スマホ「Grand SII」を贈呈した。今回シアトルでの歓迎会で披露された「AXON天機」も、セルビアのトミスラヴ・ニコリッチ大統領、タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領、ボスニア・ヘルツェゴビナのドラガン・チョヴィッチ大統領評議会議、エチオピアのハイレマリアム・デサレン首相ら複数の国家元首に贈呈されている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月25日