「致遠」を率いた鄧世昌
今年8月、中国国家文物局は、「丹東一号」の重点的調査と引き揚げを開始。約1カ月の水中調査を経て、100点以上の文化財が引き揚げられた。そして、思いがけず、調査チームは引き揚げた磁器が、「丹東一号」の正体を知る確かな証拠となった。調査チームは、引き揚げられた磁器のかけらを組み合わせ、磁器の形が円形であることが判明。その真ん中にはっきりしない模様や字があることを確認した。調査チームのリーダーを務める周春水氏によると、斜めにしてよく見てみると、真ん中に「致遠」と繁体字で書かれているのが分かるという。