第3に、地域の同盟国やパートナーとの関係を強化できる。中国の島・礁近くの海域へ軍艦を派遣すると米側が公言すると、参謀総長を含むフィリピン高官は公然と喝采し、米側の行動に加わる意向さえ表明した。数カ月前には米軍高官が日本に対して、空中哨戒の範囲を南中国海まで拡大するようそそのかし、フィリピンなどを装備、訓練、作戦面で支援するよう背中を押した。非常に皮肉なのは、南中国海の緊張の激化を招き、航行の自由を真に脅かしているのは他でもなく米国自身の軍事行動だということだ。
米艦の挑発行為を前に、中国は力強く対応し、立場を鮮明にしている。
根本的に見て中国の行為は正しく、やましいところはない。南中国海における中国の主権と権益は長年の歴史的過程で形成されたものであり、十分な歴史的根拠、法理上の根拠がある。南沙での中国の建設は海難捜索・救助、防災・減災、海洋科学研究など公益目標に資するものであり、責任ある大国としての役割を発揮していることの現れだ。中国の行動は理にかない、合法的であり、いかなるいわれなき非難も成り立たない。
中国には国家の主権と安全を守る決意があり、その能力もある。米軍艦の行為は中国の主権・安全保障上の利益を脅かし、島・礁の人員および施設の安全に危害を及ぼすものであり、中国はすでに相応の措置を講じた。中国は中米関係の大局を忘れないよう米国に注意を促す。両国は新型の大国関係を共同で構築している最中であり、互恵協力の推進に力を集中して、溝を積極的に管理し、処理するべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年10月28日