李克強総理(中共中央政治局常務委員)はこのほど、中央党校を訪れ、当面の経済情勢について2時間あまりにわたり深い解釈・分析と研究・判断を行った。このほど発表された今年第1〜3四半期(1〜9月)の国内総生産(GDP)成長率6.9%という数字が、国際世論では「7%割れ」だとして話題になっている。李総理はこれについて、「私たちはこれまで一度も7%を死守するなどと言っていない」と述べた。「京華時報」が伝えた。
国家統計局が発表した同期の経済運営データをみると、1〜9月のGDPは前年同期比6.9%増加した。年初の政府活動報告でうち出した予測目標は、今年のGDP成長率は7%前後になるというもので、現在この予測目標は緩やかに実現されつつある。国際世論では、中国のGDP成長率が「7%を割った」ことが話題になっている。李総理はこうした見方について、「私たちはこれまで一度も7%を死守するなどと言っていないし、経済運営を合理的な区間で維持するだけだ」と述べた。
年初以来、世界の経済・貿易が低迷し、国際市場が動揺して、中国に深い影響を与え、中国の深層レベルの問題の顕在化と相まって、実体経済の困難が増大し、マクロ調整が直面する進むのも退くのも難しいという問題も拡大している。こうした背景の下、中国経済が予測目標を緩やかに実現しようとしていることについて、李総理は、「これは高い基礎レベルの上に実現された高い水準の成長だ。中国は今や10兆ドル(約1214兆2千億円)規模のエコノミーであり、世界2位のエコノミーであり、経済規模が2兆ドル(約252兆8400億円)以上のエコノミーの成長率が2.5%を超えるというのは相当な成果だ。中国のこうした基礎の上に立った中レベルの高度成長は、現在の成長率1%が5年前の1.5%に相当し、10年前の2.6%に相当することを意味する。この7%前後という数字は安定の中で進歩を求めるものであり、言い換えれば進歩の要因が蓄積されているということ、新たなエネルギーが育ちつつあるということを意味する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月25日