(漫画:朱慧卿)
ギネス世界記録はこれまで、一般市民がさまざま特技を世界に披露する場を提供し、平凡な人々が「己を越える」ことで、平凡ではない何かを成し遂げるよう励ましてきた。だが、数年前から、中国人には「数量」だけに熱中する傾向がみられる。「最も大きな餃子」や「最も大きなソファ」など、「世界一」は珍しくなくなり、へたをすると千人規模や万人規模で参加する始末で、その勢いたるや何とも凄まじい。中国青年報が伝えた。
中国青年報社会調査センターはこのほど、民意中国網と問巻網を通じ、1826人に対するオンライン調査を実施した。その結果、回答者の44.5%は、「ギネス世界記録の申請は、平凡な人が非凡なことを成し遂げるよう奨励するという意味で価値がある」と答えた。また、「人海戦術や銭海戦術(人や金の多さ)によるギネス記録達成は、全く意味がない」と考える人は43.8%に達した。「申請内容と質をもっと吟味すべき」という意見の人は54.1%に上った。