近年、中国語を勉強する外国人が増加しており、中国語の教材もバラエティに富んでいる。あるネットユーザーによると、日本のNHKのラジオ講座「レベルアップ中国語」の2015年12月号のテキストでは、「稀罕(好き)」や「整几盅(何杯か飲む)」、「马路牙子(路肩)」、「杠杠的(すばらしい)」、「咋整(どうしようか)」、「缘分啊(何かの縁だ)」、「波棱盖儿(ひざ)」など、中国東北地域の方言が紹介されている。ネットユーザーらは、流暢な東北なまりの中国語を話す「卓球の福原愛を思い出した」と声を寄せている。瀋陽晩報が報じた。
日本の中国語テキストが生粋の東北方言を紹介
テキストのスキットでは、「我是日本人,老家是东京那疙瘩滴,咱哥几个能认识这都是缘分啊!必须得整几盅!我先干了!(あっしは日本人で、里は東京ちゅとこさ。みんなと知り合えたということはご縁だべさ。なんべいか飲みほさなきゃいけねえ。まずはわしから、かんぱい!)」という文のほか、「不行了不行了整不动了,再整就得醉了。这要是一站不稳波棱盖儿卡马路牙子磕秃噜皮了咋整!(だめだめ、もう飲めねえ。もっと飲んだら酔っぱらってちまうべさ。もし不注意でどろでんしきに倒れ膝こっさひんむいちまったらどぎゃすっぺか)」という、生粋の東北方言も紹介されている。
テキストでは、東北方言のとなりに、同じ意味の中国標準語・普通話も紹介されている。また、「稀罕」などの東北方言を発音しやすいようにと、カナカナで読み方が説明されている。テキスト執筆に参加している張帥さんは、遼寧省瀋陽市出身。現在、日本の大学に在籍している。
微博(ウェイボー)を通して、張さんと連絡を取ることができた。張さんによると、東北地域の方言を紹介しているのは、「レベルアップ中国語」の第50課。NHKラジオで11日に放送された。同番組は日本全国どこでも聞くことができ、本屋でCD付のテキストが販売されている。