中国人観光客による日本での大量の商品購入を意味する「爆買い」が、日本の2015年の新語流行語大賞に選ばれた。中国人観光客の一人あたり平均消費額は31万円に上り、外国人観光客全体の平均水準を大幅に上回る。だが売買双方がショッピングで盛り上がる中、理性的とは言えない一連の行為に陥る人もいる。どんなお金の使い方をすれば楽しいか、その物にはそれだけの価値があるのか。記者は日本での「爆買い」をめぐる迷信や誤解について考えてみた。「環球時報」が伝えた。
(1)「神器」は高ければ高いほど売れる
記者は日本で働いているため、中国にいる親戚や友人たちから「微信」(WeChat)を受け取ることが多く、すばらしい性能のこれこれの製品を代わりに買ってきてと頼まれることはしょっちゅうだ。街を歩くと、このような「神器」は主要店舗では取り扱っておらず、ネットでしか買えない。店で扱っていても、日本人が普段使いする商品よりも高価だ。ほとんどの日本人が知らないこのような商品を取り扱うようになった経緯を聞いてみると、代理購入サイトで情報を得たとのことだった。
(2)スーパー納豆や酵素などの「コンセプト商品」を盲信
納豆は大豆を発酵させたもので、日本では日常的な食品で、価格も安い。スーパー納豆は純度を高めた納豆で、価格は普通の納豆の数十倍もするが、その効果に科学的な根拠があるわけではない。酵素の作用はよく売られている栄養タブレット「多酶片」と変わりない。こうした「コンセプト商品」といえる製品は日本では主に大々的な広告によって販売が促進されている。
(3)中国人観光客は日本で「劇場効果」に感染して衝動的に物を買う