10月31日、ロシアの旅客機がエジプトで墜落、乗客乗員全員が死亡する事故が発生した。ロシア政府は、事故の犠牲者を悼む目的で、11月1日を全国哀悼日とすることを宣言した。新華網が報じた。
首都モスクワでは、クレムリン宮殿など政府関連施設は全て半旗を掲げ、犠牲者に対する哀悼の意を表した。
今回の事故の犠牲者はほとんど、ロシア第2の都市サンクトペテルブルグに住む人々だった。サンクトペテルブルグ市政府は、同市は3日間を哀悼期間とし、市政府関連機関は、ロシア国旗と市旗の半旗を掲げ、犠牲者を追悼する。
10月31日、ロシア・コガルイム航空の旅客機(乗客乗員224人)がエジプト東部シャルムエルシェイクからロシア・サンクトペテルブルクに向かって飛行中、エジプトのシナイ半島で墜落した。同機には乗客217人と乗員7人が乗っていた。乗客のほとんどがロシア人で、子供も十数人含まれていた。生存者はなかった。
ロシア政府が同日、乗客乗員全員の死亡を確認した後、サンクトペテルブルグ・プルコヴォ空港に赴く人が続々と増えた。、彼らは生花を捧げ、ろうそくに灯をともして犠牲者を哀悼した。空港側は、人々が追悼するための専用エリアを設けた。
子供を連れた母親は、花束をささげ、涙を流しながら、「今回の事故で身内が亡くなり、1日中泣いていた。なくなった親族たちに私の思いが届いているかどうか分からないけれど、冥福を祈りたい」と話した。
同日、ロシアの各SNSサイトも、犠牲者追悼用のページを開設した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月2日