ドイツ運輸省のアレクサンダー・ダヴリント長官は4日にドイツ連邦議会で、「フォルクスワーゲン(VW)の自動車約9万8千台は二酸化炭素(CO2)の排出量データに不正があり、同省はVWグループに対し新たに厳格な措置を取ることにした」と述べた。新華社が伝えた。
VWはこの2日前に、同社が製造したCO2排出量データに不正がある車両は「約80万台」で、その大部分がディーゼル車だとしていた。メディアの報道によると、大まかに見積もって今回の不正発覚によりVWグループには20億ユーロ(約2648億円)前後の損失が出るという。
VWグループのさきの排気ガス不正問題は窒素酸化物(NOx)の排出データの偽造で、今回さらにCO2排出量不正問題が加わり、VWは新たな深い闇に直面することになる。CO2は人体に有害ではないが、温室効果を高め、地球温暖化を進行させる。欧州連合(EU)は過去数年間に、CO2の排出量について厳格な規定をうち出してきた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月6日