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VWに東芝 ブランド企業のスキャンダルから中国が学ぶこととは

人民網日本語版 2015年09月29日10:07

先日明るみになったドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディーゼルエンジン車排ガス試験不正問題を受け、フォルクスワーゲン(中国)は26日夜、「国内の合弁企業が生産・販売するすべての製品は、今回の事件と無関係だが、輸入されたティグアン(Tiguan)1946台は排ガス問題の対象になる可能性がある」という声明を発表した。第一財経日報が伝えた。

世間を大きく賑わしている排ガス不正事件は、アメリカからヨーロッパに拡大し、最後に中国にも波及している。問題発覚初期にはヨーロッパの株価に影響を与え、フォルクスワーゲンの時価300億ユーロが水の泡と化した。今回の事件により、80年近い歴史を有する大手企業は大きな傷を負っただけでなく、輝きを放ってきた「メイド・イン・ドイツ」というゴールデンブランドは消費者の心に暗い影を落としている。

これは欧米諸国で起きた事件だが、アジアでも今年大きな不正事件が発覚している。日本最大の半導体製造メーカー東芝は今年、7年間にわたる不正会計が発覚、その水増し額は1562億円に達し、140年来最も深刻な苦境を迎えた。その不正は東芝のコア競争力の衰退を反映するものであった。このスキャンダルの発覚後、東芝株価は3割暴落した。

両企業はいずれも世界レベルの模範的企業であり、中国企業の学習対象とまでされていたが、「不正」が両企業共通の屈辱的なレッテルとなってしまった。現在、東芝は企業再編を図り、フォルクスワーゲンも罰金と賠償の手続きを進めているが、マイナス影響を拭うにはまだまだ長い時間が必要だろう。中国企業にとってみれば、この両企業の失態を反面教師として汲み取るべき点が多くあるはずだ。

フォルクスワーゲンも東芝も、数十年ないし百年以上の時をかけて世界の敬意を集めるブランドとなり、国の製造業を支える模範的企業に成長した。彼らは製品の質、企業ガバナンスに関して豊富な経験があり、企業制度も充実しているにも関わらず、信じ難い致命的な過ちを犯してしまった。なぜそうなってしまったのか。中国企業はじっくりと味わってみる必要がある。


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