オーストラリアの不動産会社プロパティフォーカスのマーティン・グラハムさんは、メルボルンの不動産プロジェクトの販売の責任者だ。同社のデータによると、メルボルンの不動産プロジェクトのうち、15%以上が中国人に買われている。また中国人の不動産購入の件数と金額は毎年100%以上のペースで増加している。グラハムさんは、「中国人市場は最も急速に伸びている市場で、次が現地のオーストラリア人市場だ。中国人はオーストラリアの教育、気候、環境を気に入っている」と話す。
前出の葛総経理も、「中国人にとって、次世代の留学のためというのが不動産購入の最大の動機だ」と話す。
教育に限らず、中国人の海外不動産投資への考え方がますます理性的になっている。葛総経理は、「これまでは不動産を買えば移民できるかと聞かれたものだが、今は投資のリターン率や目に見えないコストを聞いてくる。印象としては、中国人投資家はますます成熟しており、市場もますます細分化している。投資目的の海外不動産購入がますます増え、一般的な投資リターン率は5%から6%に達する」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月10日