商務部(商務省)の沈丹陽報道官は4日の定例記者会見で、「1ベルト、1ロード」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設状況などを紹介した。人民日報が伝えた。
沈報道官は、「1~9月には、中国と沿線諸国との投資協力が増加を続け、『1ベルト、1ロード』の建設が積極的に進められた。このうち、『1ベルト、1ロード』沿線諸国が中国に投資して設立した企業は1604社に上り、前年同期比19%増加し、実行ベース外資導入額は61億2千万ドル(1ドルは約121.4円)に上り、同18.4%増加した。中国企業が『1ベルト、1ロード』沿線諸国48カ国に対して直接投資を行い、投資額は合計120億3千万ドルで、同66.2%増加した。中国企業が『1ベルト、1ロード』沿線諸国57カ国において新たに調印した対外請負プロジェクト契約は3059件で、新規契約額は591億ドルに上り、同期の対外請負プロジェクト新規契約額全体の42.9%を占め、同24.9%増加した。中国が『1ベルト、1ロード』沿線諸国から請け負ったサービスアウトソーシング契約額は113億8千万ドル、同執行額は73億5千万ドルで、契約額は同42.1%、執行額は同13.3%、それぞれ増加した」と述べた。
沈報道官によると、「第1~3四半期(1~9月)の中国のサービス貿易は引き続き急速に増加する好調ぶりを示した。全国の実行ベースサービス輸出入額の累計は4953億3千万ドルで、同15.9%増加し、対外貿易全体に占める割合は14.6%で、前年同期より2.7ポイント上昇した。サービスの輸出は1716億3千万ドルで、同11.6%増加し、輸入は3237億ドルで、同18.3%増加した」という。
また沈報道官によると、「1~9月には、中国(上海)自由貿易試験区で新たに外資系企業4639社が設立され、その90%が登録を終え、契約ベース外資導入額は3461億1千万元(1元は約19.1円)に達した」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月5日