香港紙「南華早報」は、日本銀行はマイナス金利という予想外の政策で消費と投資を刺激しようとしているが、中国に対しては大きな影響は与えないだろうと報じている。同紙に引用された関係専門家の見方によると、欧州と同様、マイナス金利実施ですぐに日本経済が立ち直る可能性は低い。中国にとっては、日本のやり方を真似て大規模な金融緩和策を取るのは最悪の選択であり、人民元を空売りすることで利益を得ようとする投機家に利するばかりだとなる。そのため中国が日本とともに通貨価値引き下げのゲームに参加することはない。
ブルームバーグ社は、市場ウォッチャーの話として、日銀のマイナス金利決定は人民元の支えの減少にはつながり得るが、長期的に見れば、人民元に対する日銀の決定の影響は大きくないとの見方を紹介している。人民元レートは中国経済のファンダメンタルズや資本の海外流出状況、関連政策によって左右され、2016年のオフショア人民元はゆっくりと値を下げていくものと見られる。(編集MA)
「人民網日本語版」2016年2月2日