毎年冬になると数十万人もの「渡り鳥老人」が南下し冬を過ごすことは海南省の新たな常態となっている。海南島の養老施設や観光などの関係機関はこれら「シルバー族」にふさわしい新しいモデルや商品を模索し続けている。海南島での「渡り鳥老人」たちの高齢者向けサービスは益々バラエティに富む傾向にある。
医療・養老の連携を売りにしたヘルス・リゾートが現在「シルバー族」市場の奪い合いを繰り広げている。このほど海口市にある民間のリハビリ機関を訪れ、ここでリハビリを受けているという馮照航氏を取材したところ、このリハビリ機関を選んだ主な理由は完備された医療サービスを受けられることだと語った。このリハビリ機関の責任者はリハビリセンターには特別に医療機関を設けており、入所した高齢者はここでカルテを作成し、食事のメニュー、服用する薬の管理、リハビリ訓練から診断・治療まですべて専門家の指導を受けることが可能で、万が一の場合もすぐ近くの病院と緊密な連携が可能だという。
海南島の現地旅行社は「観光を養老に代えよう」というコンセプトのもと、「渡り鳥老人」向けの15日間、30日間またはもっと長い期間の「リハビリ旅行」、「養生旅行」などの中長期のディープなツアーを展開している。一般的な「フリープラン」と異なり、これらのツアーは期間が長めである上、高齢者は海南島の異なる市や県のリハビリリゾート施設で過ごすことができ、また高齢者のニーズにこたえるため、健康面や友人作り、話し相手作りなどの特別なサービス内容も含まれている。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年2月2日