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ジカ熱への警戒強める中国、広東、海南、雲南で蚊の駆除強化へ

人民網日本語版 2016年02月04日15:38

中国国家衛生・計画出産委員会弁公庁は3日、中国全土の各省、自治区、直轄市に、「ジカ熱の診察・治療案に関する通知」を緊急通達し、各地の衛生・計画出産当局に対して、ジカ熱感染の抑制と治療の準備を大きく重視するよう指示した。また、広東省、海南省、雲南省の3省に対して、ジカウイルスを媒介する蚊の駆除を迅速に・効果的に行うなど、環境・衛生の改善を強化するよう求めた。環球時報が報じた。

1967年に初めて発見され、昨年世界で猛威を振るったエボラ出血熱よりも20年早い47年に発見されたジカ熱は、これまでアフリカや南アジアなどの地域で、散発的に感染が確認されるだけだった。ヤブカ属の蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症で、感染者の約80%に微熱、頭痛、関節痛、斑状丘疹性発疹など症状が現れる。

ギラン・バレー症候群のほか、新生児の小頭症とジカウイルスとの関連性が示唆されている。ブラジルでは、小頭症の発症例が過去5年、年間平均163件だったものの、2015年の下半期から今に至るまでの間に、既に発症が疑われる例が4200件を超えた。小頭症は、幼児の脳の発育に大きな影響を与え、本人だけでなく、家族へも大きな負担をもたらす。

ジカ熱の感染は急速に拡大しており、世界保健機構(WHO)の昨年末の発表では50万人だった感染者数が、既に100万人を超えた。WHOは、今年だけでさらに400万人が感染すると予測している。

「人民網日本語版」2016年2月4日

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