米イージス艦が事前の通告なしに中国の西沙(パラセル)諸島の中建(トリトン)島に進入したことについて、軍事専門家は中国中央テレビ(CCTV)のインタビューに「米軍艦今回の行動は、中国の脅威を故意に際立たせ、軍事費と軍建設強化を勝ち取る意図がある。米国の居丈高な姿勢に対して、中国は軍事力を強化すべきだ」と述べた。人民網が伝えた。
軍事専門家の尹卓氏は「中国側は西沙で領海基点、基線を公表した。米軍が中国領海に侵入したのは明らかな事実だ。米国が今回西沙侵入を選択した主要な戦略的考えには、米国は現在軍事費を削減しており、南中国海・西沙海域でもめ事を引き起こし、中国の脅威を際立たせることで、軍事費投入と軍建設強化を勝ち取る意図がある」と指摘した。
中国国際問題研究院の阮宗沢副院長は「米国の居丈だかな姿勢に対して、中国は軍事力を強化すべきだ。米国が中国領海に勝手に侵入し、中国の主権と領土の安全を脅かしたことは、中国が必要な軍事施設建設を強化する必要性と緊迫性、艦船など軍事力配備を強化する必要を物語っている。また、外交的に行動を取り、米国の戦略的企てを打破する必要がある」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年2月2日