世界保健機構(WHO)は1日、ブラジルなど中南米で急速に拡大している感染症「ジカ熱」について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言し、国際社会に連携して対応するよう求めた。中国新聞網が報じた。
WHOは同日、専門家による緊急委員会を開催した。専門家は、「感染が急速に拡大しており、悲惨な結果になる可能性がある」と懸念している。
WHOは、「ジカ熱と新生児の『小頭症』との関連が強く疑われるため、緊急事態の適用は適切」と指摘した。
WHOの統計によると、現時点でジカ熱はアメリカ大陸やアフリカなど、20を超える国・地域に拡大している。うち、事態が最も深刻なのは、ブラジルやコロンビアなどの中南米諸国。
WHOによると、ジカウイルスは、1947年にウガンダのZika forest(ジカ森林)のアカゲザルから初めて分離され、1952年にはウガンダとタンザニアで人からも発見された。これまでに、アフリカやアメリカ大陸、アジアなどの地域で流行が確認されている。
「人民網日本語版」2016年2月3日
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