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日本人ボランティア「異文化交流の意識の育成も大切」

人民網日本語版 2016年02月15日15:57

 中国の内モンゴル自治区通遼市に来てから、もう四か月が経ちました。来たばかりのころは、日差しが強く、暑い日が続いていましたが、すでに季節は冬となりました。最近は昼間でも気温が零度を下回る日が続いています。しかし、そんな環境にも少しづつ慣れてきました。天気予報によると来週からさらに寒くなるようです。零下二十度、三十度の世界を経験したことがないので、少し心配ですが、楽しみでもあります。

 私は九月から通遼市第三高校で日本語を教えています。各クラス一週間に一時間ずづ外国人教師の授業があります。全部で六クラスあるので、一週間に六時間の授業を担当しています。さらに、一週間に二回、会話クラスと朝自習を担当しています。私の主な仕事は、会話や聴解の練習と日本文化の紹介です。通遼市には日本人が少ないので、生徒たちが日本人と触れ合ったり、日本文化を肌で感じる機会はほとんどありません。たくさんの文法や単語を学んでも、それをどう生かせばいいか分からない状態です。この問題を解決するためには、日本語能力だけでなく、日本語に対する興味や、異文化交流の意識の育成も大切です。そのため私の授業では、中国人教師が教えた文法や単語を、どのような場面で、どのような相手に使うかを想像しながら、口を動かしたり、聴解をし、実用的なコミュニケーションスキルの育成に重点を置いています。

 また、日本人や、日本語を勉強している他の学校との交流の機会を探して、積極的に参加をするようにしています。今、一年生は国際交流基金主催の「艾琳学日语主题曲歌唱&歌词创作大赛」に参加するための練習をしています。一年生はまだ、日本語の勉強を始めたばかりですが、発音や単語を覚えるいい練習になっています。また、二、三年生は「中国高校生日本語作文コンクール」に参加するための準備をしています。生徒たちは高校一年生から日本語の勉強を始めるので、二千字の作文を書くのは、かなり難しいことです。今は中国人教師と一緒に補講を開き、作文の書き方を一から指導しています。

 私の活動はまだ始まったばかりですが、生徒たちが日本語を通じて多くのことを学び、実際の生活で生かしていけるような活動をしたいと思っています。

 平成28年度青年海外協力隊員  内モンゴル自治区通遼市第三高校 日本語教育 大日方春菜

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 「人民網日本語版」2016年2月15日

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