駐ウズベキスタン中国大使の孫立傑氏、ウズベキスタン鉄道公社の代表者が現地時間2月27日、一斉にボタンを押した。これにて、中国政府の対外援助プロジェクト、中鉄隧道集団が請け負うカムキックトンネルの貫通が告げられた。人民日報が伝えた。
孫氏によると、同トンネルは資源開発分野以外では両国にとって最大の協力プロジェクトであり、中国の高品質生産能力のウズベキスタン進出の成功例となった。同トンネルは2013年9月に正式に着工された。建設チームは当初より、数多くの難題に悩まされた。中鉄隧道集団プロジェクト施工マネージャーの肖辰裕氏によると、数十キロに及ぶトンネルは7つの異なる地層を通過する。ダイナマイトで爆破する際には岩はねが頻繁に発生した。その建設の難易度は、同氏が手がけた他のすべてのプロジェクトを上回ったという。過酷な環境にも、多くの問題があった。現地の冬の最低気温は、マイナス40度に達することもある。これは中国人作業員の健康、建設工事の進捗にとって大きな試練となった。
しかし中国人作業員の創造的な働きにより、トンネルの施工でもスピーディーな「中国の速度」を見せつけた。掘削開始から全線開通までのわずか900日間で、主トンネル、坑内安全通路、斜坑、連絡路など総延長47キロの建設を完了した。当初の計画を約100日前倒しで建設し、新たな海外施工記録を樹立した。
中国の道路・鉄道トンネルの総延長は約2万キロ、水中トンネルは1万キロ以上となっている。これに施工中・計画中のものを加えれば、中国のトンネルの総延長は赤道一周分以上に達する。中国のトンネルの規模と施工ペースは世界一だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月1日