韓国ドラマ「太陽の末裔」が絶賛放映中 (2)

他人の代わりに金勘定をしない、韓国ドラマへの投資に参入する中国の会社

「韓国ドラマは中国に荒稼ぎに来ているのではないのか？放映効果がいくら良くても、中国の動画サイトが骨折り損になっていないのか」。著作権が高騰し、動画広告に頼る国内の動画サイトはコストを回収するのがますます困難になってきたため、国内において徐々に疑問を呈する声が聞こえるようになった。しかし2年前の「星から来たあなた」の「リハーサル」があったから、中国のテレビ関係者は実際のところ皆が考えるように指をくわえたまま美味しいところを持っていかれてはいない。国内のドラマ制作会社である華策集団本部の関係責任者が、「『太陽の末裔』は韓国NEW（Next Entertainment World）制作のドラマだが、2014年10月、同社は3億2300万元（約56億2千万円）を投じてNEWの株を15％購入したことでNEWで2番目の大株主になった」と明かす。

華策関係者は、「この投資は資本的な利益だけでなく、中国と韓国合作の作品の着実な品質向上をより一層促進するためでもある。当社は現在すでに中韓合作の作品撮影をスタートさせた。韓国の人気漫画『魔女』のリメイクをもとに『2バージョン』を同時に制作する。1つの原作をもとに同時に中国と韓国両方のバージョンを制作し、最終的に両国同時上映という拡大効果を達成する」と話す。

ウェブサイトは金の成る木、関連商品を購入する会員が増加

「太陽の末裔」というビジネスで、愛奇芸も「金の主」と言える。2年前の「星から来たあなた」放映時に比べてよりしっかり準備をしている。「太陽の末裔」が愛奇芸で放映を開始したのは2月24日だが、無料で一般放映しているのではなく愛奇芸の会員であるユーザー向けに放映している。非会員ユーザーは1週遅れてようやく次の集を見ることができる。

以前、人気ドラマの力を借りて会員募集を行ない成功を収めた例は多いが、愛奇芸の会員が有料で視聴したドラマ「盗墓筆記」は260万人の会員を集めることに成功し、1話平均延べ2億回の視聴により手堅く見積もって5200万元（約9億1520万円）の増収と推定される。中国の動画配信サイト「楽視」で人気のインターネットドラマ「太子妃昇職記」は会員数を220万人増加させ、4100万元（約7億2160万円）の収入をもたらした。「太陽の末裔」は会員の1話平均視聴数は延べ4億回を超え、重複視聴などを除くと、今回、愛奇芸が誘致した会員数が「盗墓筆記」を超えるのは難しいことではない。

かつての「星から来たあなた」はドラマ販売ビジネスを牽引したが、今回も人の手に渡っていない。オンライン運営されている愛奇芸ネットショップでは昨年すでに「ドラマに出てきたものをすぐに購入する」という機能を実現し、「太陽の末裔」に登場する女性主人公宋慧喬（ソン・ヘギョ）と同じタイプのスカーフ、イヤリング、化粧品、さらには男性主人公の宋仲基（ソン・ジュンギ）の「使い古しのスニーカー」や腕時計などの「装飾品」を全て同ネットショップに取り揃えている。(編集JK)

「人民網日本語版」2016年3月15日